咎夢/
沙羅ルビー
朝焼けの空の赤い色
一人で見るには耐えられぬ
夢に追われて逃げ延びて
それでも朝日はきつすぎる
知らずにあげた咆哮も
夜霧を薙ぐにはまだ足りぬ
走れ 走れ
私はそれしか 術がない
頬を伝うは 涙か汗か
夢に喰われりゃ 今日は拾えぬ
喰われるものかと 私は走る
それみたことかと また月が嘲(わら)う
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