夕焼けエクスプレス/さくらほ
 
肩すくめ震えながら来る君の寝癖の髪に落ちる初雪


珍しく愛を欲しがる駄々っ子に握りつぶされこぼれたい骨

呼吸止め君待つその一瞬 壊れたいより壊したい衝動

なめらかな君の胸に耳寄せる命の鼓動さえも愛しい

ルールなどどこにもないのに動けない片足軸に手を伸ばすだけ


白昼の夢はすでに最終章 西へ駆けゆく夕焼けエクスプレス


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