セキュリティ・ロック。/榊 慧
 
何か変化するわけでもない、だいたい、世界とか、くだらないとすら、思えてくるから。俺は何のことも反映しない。俺の知らない見えないところで、何かが変わっていってるとか、よく分からないけど、決して、世界と言うものが変化はしないものだと、思う。
愛想の悪さは、一級品。インスタントヒーローですら、離れていく。わずらわしいとしか感じたことの無いものが、嫌で。生まれたから、いなくなるという感覚があるだけで、最初からそうでなければ、別に何もなかったままなのに、なんで、なんだろう。原罪だ。愛してあげないと、愛をしらないとか、言うくせに。愛さなければ、愛されないって、どうなんだ。匂いも形も色も感触も味も音も何もないものをわかれというほうが土台無理なんだ。俺は、いない方が良かったというところに分類される生物だ。ああ、鬱陶しい。
例えば、スイッチのようなものがあったとすれば、良かったのに。わずらわしいこと、俺は考えたくない。



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