称可視?/
智哉
一人ワインを開ける
一人ワインを空ける
欲しいのは
合鍵で部屋のドアを開けるあなた
私の部屋の鍵を持っているあなた
冬が深まるにつれ
春に近づいているとは思えず
記憶はあなたを探し彷徨い
帰る場所はいつかの和歌山のモーテル
帰らないあなた
変わらない私
変えられない気持ち
私の記憶はあなたへ辿り着く
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