称可視?/智哉
 
一人ワインを開ける
一人ワインを空ける
欲しいのは
合鍵で部屋のドアを開けるあなた
私の部屋の鍵を持っているあなた
冬が深まるにつれ
春に近づいているとは思えず
記憶はあなたを探し彷徨い
帰る場所はいつかの和歌山のモーテル
帰らないあなた
変わらない私
変えられない気持ち
私の記憶はあなたへ辿り着く


戻る   Point(1)