並ぶ/
小川 葉
愛情のかけらが並んでいる
誰よりもやさしい間隔で
誰も傷つけないように
ひとつずつ均等に拾いあげ
過ぎた日々を埋めていく
足りないかけらがあるので
人はレジに並ぶ
誰かを均等に傷つけながら
多分明日も
途絶えることはない
戻る
編
削
Point
(1)