ALCOHOLIC/000
湿った風が吹くのが人生さ
昨日のことなんか忘却れてしまったよ
両手・両足も 名前もあるけど
何かが足りない気分
一瞬で 埋めてしまいたいんだ
震える指先で触れたい
言葉を交わしたい
おぼつかない足取りで
君の家まで迎えに行きたい
春が来たら君の名前も忘却れてしまうけど
其の時は
時計を止めて死んでやる
冷たい雨に撃たれたら
少しは目が覚めるといいね
明日のことも恐くない位には
青さに負けることもあるけど
何だか嫌いになれない
痛みなら 途絶えて終わりだから
春が来たら君は旅立ってしまうらしいけど
其の日には
薔薇の花を69本あげるよ
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