木陰/
小川 葉
午前の木漏れ日に
瞳をうつし
手を差しのべると
遠い煌めきの中
太陽を追いかける
私がいる
木は語らない
何故ここにいるのか
何故いつの日か
いなくなるのかを
私は風と話す
私に話しかけるように
その音を聞く
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