とうめい めがね/玉兎
 

これを
はずしたら
なにも
みえなくなって
しまう

すべてが
ぼんやり
ぼやけて
となりにいた
あなたの
そんざいかんも
つかめない

やみくもに
ふる
わたしの
うでに
あなたの
あたたかい
てが
ふれた
とき

ひとは
みるのではなく
かんじるものだ、と

あなたが
いつわりでなく
わたしが
いつわりなのだ、と
しった
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