sketches/鴫澤初音
 
がいとおしくなったし、
   君が泣いた夜はどうしたらいいのか、私自身もわからないまま、
   君を抱き締めた。

   私は誰とでも眠ることができる。
   だから、
   私は誰の悲しみも、私の悲しみにすることができた。
   そうして抱えていく心が、遠くへいくことだけ願った。

   いつか死ぬことができるぶんだけ、
   あなたから貰えることができるのかな、
   生きていく、悲しみを。



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   やあ!

   君の声が聞けて嬉しい。そんなことでどうしても
   ハイになって
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