百鬼夜行/げ
漂って もう
うす紫になった
夜の四十万に入れ違った
にじんだガラス見てた
辛く苦しい生き方を装った
いぎたない人生観が赤面で
酒にまみれて虚空を睨んでら
なんもねえ
どうってことねえ
いきてたって
らくしてるだけなら
なくしたもどうぜんで
いいかげん酔いさませ
今さらね
いきがったって
しゃあないのはね
頭じゃあわかっててね
でもどうしようね
割りきれる関係でね
れっとうかん抱いて
たよりのない僕は
まだ聞き分けないぜ
どっかいけそうで
白んだ朝逃げ出して
みちわかんなくて
闇ん中 フラフラ漂って
もと来た道忘れてた
傷付いてなんかないし
ついてこなくていい
いいたくも無い
たたかいたくもない
からかってくれよ
らくになりたいだけなんだ
明日なんかしらねえさ
りゆうの前で立ち尽くして
消息不明の入れ違った夜に
そこで丸まって
うす汚れてただけ
ねつに浮いたまま
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