うつろ/わら
 
えていて

ふと、
窓辺から天井に射しこむ
車のヘッドライトが、
閃光のように通り過ぎて

希望なのか
絶望なのか
奇妙な目覚めに襲われる



選びかけている結末の
それ、を阻むためらいは

ただ、
手をにぎっていてほしい
みたいなこと

ぬくもりを伝えてほしい
そこにいてもいいということを


そんな人恋しさなんてものに
けっきょく、ひきずられてる


だれか、と
つぶやけど、

あてもなく、
顔もみえない手のぬくもり

もう、いつからか、
こころは空っぽになった



明るさが押し寄せてくる前に、
朝がくる前に、

今日も、この、
まことの中で

しずかに、
首を切りたいと思っている



「どうか、安らぎを」


















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