うぐいす色のしろ/
ゆるこ
うぐいす色の線を引いて
君に良く似た生き物を書こう
虹色の二時に詰めた薄い憂鬱や
羽音を響かせる蝶番を連れて
この世のキャンパスは
まだくもりない君には美しい白に見えるから
世界樹のような大木や
忘れかけられた小さな呼吸たちや
生命の息吹や
揺られる雑草
(全て一息に)
(前髪を揺らめかせるように)
ほら、
小さな吐息で
世界は変わる
そう呟いた
君が一番の白
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