片恋、十七歳/
狸亭
学芸会の 幕あがり
風になぶられ どよめいて
青きドナウの 波の果て
美神憧れ 染めあがり
真白ドレスの 裾たぐり
ぼくは惚れ惚れ 君を見て
幻のみの 君を見て
幼い恋慕 詩人なり
芸園まさに 花となる
青き緑に 君踊る
愛しき者は 君なりき
君が肌(はだえ)の エロスなる
ああ やるせなや 誰が知る
わが恋人は 君なりき
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