もし、子供が生まれたら「ハム太郎」と名前をつけたい/青木龍一郎
 
で嘘をついてるのがすぐ分かってしまうため嘘つけない。
そういう子にしたい。

僕が詩を書いていることは一切秘密にしたい。
詩もハム太郎の自由にさせてあげたい。
でも、奴はたぶん自分から勝手に詩を書き始めると思う。

あと、ずっと一緒にいてあげたい。
毎日、一緒に小学校に行って、一緒に授業を受けて、一緒に給食のカレーを食べたい。(ちゃんとスーツを着て)
息子の席の隣にいつも真顔で立っていてあげたい。
もし、息子が教科書を忘れたら、スーツのふところからそっと教科書をみせてあげたい。
ハム太郎が他の児童たちに「お前は毎日が授業参観だよな」とからかわれたら
そい
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