ノート(しるし)/
木立 悟
目の奥にまぎれこんだ
木のかけらを見つけては
通りすがりの墓場に撒いた
月蝕との対話
目の奥のジャズ
つながらない影
土と鉄線
音は雪に
音は虫に
光はバップ
鍵型の笑み
血の染みたかけら
もう飛び去った羽に埋もれる
雲からの音
チョーキング
やり直し
雲の音
路の上だけが雪で
夜は街から離れてゆく
橋の上の涙
次の宇宙がはじまるまで
かがやきつづけるしるし
越えてみせるしるし
爪のなかの虹
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