カモノハシのパンセ5/佐々宝砂
 
物のようにも思えるのですから。

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私は私としてとっても「普通」である。私は特別だなんて主張はしない。したくもない。単に私は私なだけである。自分を隠すのは非常にメンドクサイ。自分を主張するのもメンドクサイ。だけどときどきは主張しなくちゃ誤解されまくる。私は「私を愛してくれ」と主張はしないし、「私を理解してくれ」とも叫ばないが、最低限、せめて、あまりな誤解はやめといてもらいたいなあとおもうのだった。

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我が畏友が、私のことを評して「単純毬栗」と言った。実はものすごく単純なのに、イガ・鬼皮・渋皮と三枚も皮をかぶっているかのように、自分を隠してるように見えるからだそうだ
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