カモノハシのパンセ1/佐々宝砂
観に素直でありたい。でもそんなこと無理だから、私は今日も不本意なことをやり続ける。私の動物的直観はずっと危険近しと訴えている。
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いったいどこに、守るべきもの、葬るべきものがあるというのだろう。ものはあるがままにあるがいずれすべて滅びる。
放っておけ。瞬間的な明滅を愛でることだけが我々に許されたことだ。
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信じてもいない神さま、ありがとう、感謝します。
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私の役割をこなす代役はいくらでもいる。私そのものは一人しかいなくても。
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私と全く同一の存在が一万人いても一億人いても私は別に落ち込まない。そーゆー理由で落ち込む精神状態が
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