バス停にて、君を待つ/ノウム
 
だれもいない夕方のバス停
ひとりぼっち待ってる
 


首に巻いた手縫いのマフラー
にぎりしめて待ってる
 
 

もう、いくつ過ぎていったかな
いつまでたっても君はこないな

 
 

なにしてるんだろうな
ふと考えてしまう
まさかとは思うけど
不安になる
ユキが積もっていく
 
 

もう、いくつ過ぎていったかな
いつまで待っても君はこないな

 

 

遠くの空からちいさな足音
まっかな傘がゆれて
遅くなってゴメンね、なんて
まるで天使のような笑顔で
君は帰ってきたんだよ
 
 

そして
最後のバスが通り過ぎていく

 
 
 
 
 


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