AIR/
優羽
気がした
ありのままの僕はきっと
泣き虫で一歩が踏み出せない
だけど確実に色付いたこの気持ちだけは
隠したくないと思った
勇気を出していってみた
僕をみつけてくれてありがとう
君は優しく微笑んでみせた
そして僕の手を握り
ずっと待っていたんだよ
と涙を零した
あまりにその涙が綺麗だったから
僕は残らず掌に受け止めた
するとそれは輝き出した
そして、とくん、とくん、と
僕の時間は流れ始めた
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