アマガエル/guchi_k
 
カエル声 夜風に乗りて 吹きわたり 遠くに近くに 満ち満ちて

月の夜に 声に誘われ  散歩へと  ふらりと向かう 田んぼかな

カエル声 風へとなりて 稲そよぎ  大気に満ちる その生命

風が止み 田に静けさの 訪れて  水面に映る 天の川

田んぼ道 声につつまれ 道行けば  キラリと光る カエルの目

稲並木  蛙スイスイ  月明かり  さざなみ立てて 水路ゆく

アマガエル 小さき体  声に変え  天の川へと 天跳ねる

稲の森 カエル見上げる 銀河かな
 
じっと空みて 何おもう 果てしなく 心飛ばして

アマガエル 耳が痛いな 一休み
 
ゴロンと寝ても にぎやかだ うるさき声も 遠ざかり

         (Ver.1.1 2003.6.25〜29作詩)



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