紅葉/山中 烏流
 
紅葉の色をした
頬が、笑っている
 
そこに降れようとする度
弾かれてしまうのは
私がいけないのか
それとも
別の何かなのか
 
影を背に立つ姿は、
いつも
私より前にあった
 
 
柔らかな芝生が
鮮やかに萌える側で
小さな足は
しっかりと、地を
踏んでいたように思う
 
もしかすると、
紅葉色の頬がほんの少し緩む
その名残に
私は居たのかもしれない
 
はにかむ口元と
日溜まりの匂いと
少しだけ伸びた、影に
私は
 
 
日焼けした映像に
終わりがないことは
初めてそれを知る瞬間に
等しく知ることなのだろう
 
それが、限
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