終幕予想/森さかな
 
だろう
 
 
 
傘を持たずに
線路上に待ちぼうけする
か細い背中を想像してかなしみを覚える、
 
 
 
信じることに慣れた
僕自身の人工の外側で、
冷たい涙が流れる
 
 
 
 
ねえ、そこからなにが見える
 
 
うんそう、僕にはなにも見えなかった
 
 
雨が、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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