重ね/
鴫澤初音
て
お姉さんが人差し指で 背中に書いた 文字
朝
夜
朝
夜
いつも一緒だった
過ぎていく日々 あちこちにできた青い痣 それだけが
増えたり 消えたり 変わっていった
日差しが開けた眼に 少し痛かった 白く 花びらが
朝日に 溶けていった 悲鳴
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