洪水の後で/
吉岡孝次
消えたり、
浮かんだり。
突っつかれたり。
ゆっくり速く流れ去っていったり。
生きる苦しみを、すっかり笑い飛ばしたり。
「淋しかぁないさ。
仲間だって ほら、こんなにいっぱい岸辺に打ち寄せられている。」
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