昨日とはちがう、/哀詩
 
 
みみにかみをかけるあたしをみて
はぁとを溢れ零したあなた
そこはかとなく単純だよ

そまった紅はあたしが引き受ける
ほおをなでてあげるから、こちらにおいで
かわい  い


ふたりであるいていこう
世界を敵にまわしたら
どうしよっか、なんて言ったら
おまえだけは助かるようにするよ
とさみしいせなかがあたしを誘った。


昨日まではね、
きのうまではね、

こんなにすきじゃなかったよ。


あなたがさくしであるならば
星にのぞみをかけていらっしって


そらのあたたかさに気付けば、そうね
そこはふたりのお墓かも


(たばこの火がやけになつかしい)

 
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