アーク/
鴫澤初音
むせ、返る
(ねえ)
(忘れる ためには)
(死ぬしか ないの)
(誰が?)
(どっちが・・・?)
自動販売機の横で
あなたはセブンスターに火をつけて
それから震える5本の指を結わえて
煙を吐きました
蚊取り線香みたいだと思った私は、
か細く
悲しい、
と 言って、
――そう 言い、
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