猫探し日記/
れんげ
好きなものってないのよ
頭にはつねに飴玉が詰まってて
集中なんてまるでできないの
猫が連れて行かれて
缶詰がまだたくさん床に積み重ねられたまま
あなたを待って
それがどんなに意味のないことかを知りながら
猫を探して
お酒は程ほどにして
夢を見たい時は
牛乳をコップ一杯飲むのよ
明日になれば
またネジが知らぬうちに巻かれていて
私は動き出すのだから
そして
猫が見つかったら
あなたに会いに行きます。
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