ベビースター/
水町綜助
冬の朝の肩口を
ふゆ
となぞり、柔らかさを与えてみる
100℃が滑り落ちていく、
白い学校から海までの坂道のなかで
袖をつかまれたまま
伸びきってしまうラーメンのような
(海はきらきらとしている)
合わせたなら
瞬間イコンめいた眼が
黒点から冷めてゆくように
なだれをうって
どんぶりの中のぼくらは
36度5分の日々へと流れ込む
ねがわくば
あと0.5度だけ体を温めたい
戻る
編
削
Point
(14)