スーパーマーケットと層の日/サトリイハ
に順繰りに、そう、一本の言い訳無しの直線に並び注射を待つ小学生のように純粋に、繰り返しやってくることの健気さを、あたしからずらしたあたしから傍観することが好きなのでした。そうやってずらしつつ眺めていると時にあたしはこの植物との体験よりもどれほどあたしがあたしからずれてゆくことができるかのほうに集中してしまいちょうど234番目にずれたあたしくらいのとこでハタと気づき気づいたと思うその瞬間にそれはそれは大変なスピードで単・あたしと単・植物に戻るので、よほどジェットコースターなので、わくわくしてしまいまたこの行為すら止められず繰り返してしまうのです、あたしがこの植物を大量にスーパーマーケットにて買い込む理由はそこにあるのです。
初出 新宿金魚街図鑑
http://blog.livedoor.jp/senco_gft/archives/312012.html
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