あなたの背中を追いかけて/優羽
 
後ろをふりかえると
誰かがこっちをみていた
その少女は泣いているようにみえた
見たことがある気がしたが
思い出すことができずに
また重い足取りで歩き始めた

ここは眩しくて前が見えない
光と影が対をなすように
外は照らされて輝いていても
内は暗く閉ざされている
それでもあの日の夢や希望は
まだ胸の中に残っている
その僅かな光の中に人を見た

あぁ あれは幼い頃の私だったのか
いつも私は自分の背中を追いかけていたのだ
夢に見たあのときの光の中に今私はいる
相変わらず不安や絶望は付きまとうけれど
今もしっかり光は見えている
だからきっとまだ歩いていけるだろう

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