惑星ユグドラシル/
ノウム
体内に刻み込まれた
幾十もの年輪
季節の変わり目は
体が軋んでしまうのです
空に架かる 枝の腕
太陽さえも
掴めてしまいそうで
少し 怖くなりました
肩にとまる 鳩は何処から
わたしの知らない
未来からでしょうか
“もうすぐ 終わりが来る”
わかっています
だから実を落とすのです
新世界で
戻る
編
削
Point
(1)