世間体/ロリータ℃。
ふわり
ほろりと
繋いだ手がほぐれてく
愛情も
憎悪も
変わりはないでしょう
肌の温度は
二人とも同じで
あまりにも心地良いから
惰性などとも言えなくて
生活や社会に
二人の感情が壊されてゆく
愛情と憎悪の
境目すらもわからぬくせに
刺しあった傷口を
私達は冷ややかに
塩をのせた舌で舐めあっている
薄れてく激しさを
私達は傍観している
いつまで続くかわからない生に
ほんの少し怯えながらも
ふわり
ほろりと
少しずつほどけてゆく命の結び目
あなたが死んだら私はきっと狂うだろう
あなたがそこに生きているから
私を毎日を脅かされる
当たり前のようにそこにある
惰性となった等しい肌の温もりに
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