生きる/P.B.
あなたは何故あのとき僕の日常に小さな嘘をねじ込んだりしたのだろう
だけども、僕は、まだ広漠の空の下で息をしている
酩酊していたのは確かなことだった
とはいえ、血を吐いたことは、正直よく覚えていなかった
何も変わらないはずだった
肝臓だってマッタリかろうじて仕事をこなしてた
結局誰も死ななかった
けど、誰も積極的に生きたいとも思っていなかった
本当は、血を吐いたことを何となく覚えてた
ただ事実だと思いたくなかった
何も変わらないと信じてた
とりあえず僕はまだ、沈黙の大地を踏んで生を紡いでるようだ
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