Go to one's dreams./揚羽 欄符
夢を観ていた
広い空の下で
あなたと二人
幸せな香りが二人を包む
なのに
花を手にしたその瞬間
私は今に目覚めるの
蛍光灯の光をまとって
汚れを隠し
微笑み続け
私はここにいるのだと
人工的な物の傍で
人のいる騒がしい場所で
私は溶けて
その場限りの自分を造る
だけど落ち着かない空間で
花を持って歩く日々は
枯れた事実を連れて来た
庭に蒔いた二人の花よ
一度きりの二人の花が
あまりに綺麗だったから
今でも夢で咲いてるの
だけど永遠などなくて
空のない光の下では
もう観られない
それならどうして
あの時摘み取ったのは
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