追憶/中原紗稀
 
星の輝きを見ながら


…故郷を出て三年

都会で暮らす私

汚れた手と心

破れた約束と地図

消えた友と愛

色んなものが私に触れ
そして…別れも言わず去っていった

あぁ!このやりきれない思いを一体何処にぶつければいい?
この悲しみを誰にわかってほしい?
この痛みを何処まで背負っていけばいい?

答えは簡単だった

すべて投げ出して諦めてしまえば済む事だ
現に私は友がこの道を選んでいた
いい顔をしていた
重荷がおりたような
でもどこか哀しい色をして…

私は友のために詩を詩った

哀しい旋律だった

それは私が友に対する感情そのものだった

後は只泣き崩れた




……あぁ 懐かしいな
あれから私は今でも哀しい旋律を詩っている
ただ詩は希望へと繋がったんだ!

だから今私は哀しい旋律に希望の詩をのせながら…
遥か遠い昔の記憶を想い出していた…


故郷にて
星の輝きを見ながら

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