これから これから/
よしおかさくら
不思議な夢のなかを
幾つも走り抜けると
夜が明けていた
あのひとの笑顔が
眼裏に追いかけてくる
卒業式の気分で
この朝を見ている
雲は白く輝き
空気は青く澄んで
どこまでも続いていく
これから これから
言葉のリズムが
鼓動と同じに弾む
これから
これから
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