「明るい声/ベランダの部屋」/小川 葉
 
真冬のベランダの部屋から
明るい声が聞こえていた

どんなに傷つけられても
いらない子だと言われても
最後のその時まで
ひたすら明るくあり続けた

お母さんのことが
大好きだったから
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