なんて純粋なのでしょう。あなたの感覚は。
曇った現実で、曇らないあなた。
あなたの詩を読むと、私は詩が書ける、
あなたの姿を見ると、私は詩を書かなくなる
夕暮れ今夜が眩しい、
ゆっくりと消えていこう
偽った人々の中で、偽らないあなた
毛羽立つ肌 * その産毛の中で眠る *
楽しいと言って * 本質を見失うボクらが *
楽しくないと言って * 汗を流す事ができるだろうか *
二本立ての映画が * 同時に上映されていて *
どちらか一方しか観られない * 二本立て、二本立てなのに *
一枚のチケットは * あなたに渡そう *
もう一枚のチケットは * 海の中に捨てよう *
* 約束は果たされない *
コンクリートの中を歩き続けるボクら
硬くざらついた砂が
肌を切り付けて、内臓を締め上げる
コンクリートの亀裂に * 生まれてしまったボクら *
離別した
ト短調の祈り