『私の見た光』/
 
さな光を見つけた

期待などしてはいなかった
救いだとは思わなかった
いつも通り
遠くから眺めていようと思った

でも
その光は違ったんだ
そこに私が忘れてしまった大切な何かが
あるような気がしたから

どうしても手を伸ばして掴みたいと思った

触れた瞬間に
私の何かが壊れて

殻がなくなって
温かい光が溢れて
色づいた風景が見えた

そして私は気がついたんだ……




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