イマージュ/LEO
 
黄昏は
銀杏をゆらし
金色、降りそそぐ
風の音(ね)、葉の音(ね)
寄せては返し
伸びた影にも戯れて
落ち葉の色を並べて遊ぶ
孤独を愛しいと思うとき

胸の内を
やさしく撫ぜた時の手は
流れのままに往き過ぎ
指先の凍えに現在(いま)を知る
振り返り見れば
背中に夜はすぐそこ
風の音(ね)、耳にさざめいて
きみが恋しいと思うとき

背中を押され
踏み出す足は
右か、左か、
昨日か、明日か、
願わくばきみの下(もと)

つっ、
と伸ばした指先に
始まりの蒼(あお)
降りてくる
足の先まで
降りてくる

ひとり影を残して
 
 

戻る   Point(12)