イマージュ/LEO
黄昏は
銀杏をゆらし
金色、降りそそぐ
風の音(ね)、葉の音(ね)
寄せては返し
伸びた影にも戯れて
落ち葉の色を並べて遊ぶ
孤独を愛しいと思うとき
胸の内を
やさしく撫ぜた時の手は
流れのままに往き過ぎ
指先の凍えに現在(いま)を知る
振り返り見れば
背中に夜はすぐそこ
風の音(ね)、耳にさざめいて
きみが恋しいと思うとき
背中を押され
踏み出す足は
右か、左か、
昨日か、明日か、
願わくばきみの下(もと)
つっ、
と伸ばした指先に
始まりの蒼(あお)
降りてくる
足の先まで
降りてくる
ひとり影を残して
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