ヒトリ言/フクロネヅミ
対角上にたっていて
なのに
くびかしげ、めをよせてみなければならんのは
みな私の人柄ゆえです
私をふり返る影
ねじれて星屑のなか
こんばんわ
すろうり・すろう
しじまはスケエトをしている
ブランコから飛び下りるときの胸の余白
まるまった絹のハンケチーフ
つまんだか
否
つまめやしない
ほどけてゆく
その証拠を
いやそれはないから
嘘を
もう何もかも現実とよりあわせてしまって
わらじにしてしまって
疲れ気味に
畑の子みたく笑えばいいのだ
履いて
畑の子みたく笑えばいいのだ
さすれば気苦労もない
だろう
さすれば冷えない
だろう
な、私よ
もう感じるところは
そこだけか
な、私よ
そろうり・そろう
アア、今見境なくふたりでいる
おそるおそる
おそるおそると唱える
誰か
気付かないでおくれ
戻る 編 削 Point(0)