遠隔催眠/狩心
は、外に居る、ほんの五秒前の自分では考えられなかった事です
洋服を投げ捨てて、太陽の光を浴びてください
遠くに見える煙が、誰かの指先です
パントマイムはもうしません、鏡の前で練習する事もないでしょう
上を見上げると、開け放たれた窓に、イヤホンをして、割り箸を目に付き刺している人が見えます
あの人は誰でしょうか、でももう関係ありません
個々に戻る事は、もうないのですから
焼きそばを鼻から垂らして、口は意図で縫い付けておきます
被爆した皮膚をズズズと引き摺りながら、今日という日は、晴れやかです
電気マッサージを受ける時間が、刻一刻と迫っています
一緒にメリーゴーランドに乗るチケットは、あなたに届いたでしょうか
わたしとあなたは右側の自分を痛め付けています
左側の自分は透明になって、もう何処かへ行ってしまったようです
信じてください、わたしはあなたの傍に居ます
わたしは、わたしの中に居ません
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