zets/go/渡邉建志
 
片を掠め取る。


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誰もいない夕暮れの長椅子で横になっていると空を飛んだような気持ちになるんだ
って君が囁いたその声が僕の中を金色の龍みたいに滑っていくから
僕は君のきれいな耳元を少し貸してもらってああ世界は美しいなって囁き返したんだ


04/12/16


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遠い喀血、外は雨。
海は見えない。
熱い、あてどない


憧れ。
晩年の写真
手記





逍遥

山麓を歩いていると
天国がわたしの前に降りてくる
堂々とした連
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