花冠/
揚羽 欄符
それはまるで童話のように
二人でダンスをしていたわ
お花を摘んで頭の上に
お昼は小屋で食べようね
そう言う私はスキップし
そっと小鳥にキスをした
けれど私は迷ってしまった
振り返れば交差点
何処を向いても赤だけで
クラクションが鳴り響く
それはまるで童話のようで
輝く陽射しに聞いたのよ
貴方はそこにいるのか、と
頭の上に花乗せて
戻る
編
削
Point
(1)