せいめい/しいこ。
あなたは私を暗がりでは
抱かない
ただ
感触で繋がっているだけ
それは
あなたの
言葉だから
一緒にいる
と
いう
感覚をつかむための行為
抱く
というときは
大きな意味が含まれていて
私たちは
明るい場所をこのんで
自分たちが
二つの性をもった
片割れどうしだと知る
命をあつらえたい時にだけ目覚める
欲望だと人は言う
生きたいっていう欲望
死んでも生きたいっていう
子孫繁栄の欲望
私もそうだよ
忘れられたくないもの
忘れられたくないから
証明してみせる
だから
残す
生んで残すの
私が土にかえるまえに
ここにいる
私のこと
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