臨界に富む/
皆川朱鷺
と投げ出されたものであって、
答えが返ってくるまで酷く時間を必要とするのだ。
五十年、百年後にようたっと答えが返ってくるかもしれない。
そもそも帰ってこないかもしれない。
それでいいのだ。
そんなものなのだ。
疑問は疑問で、疑問という形が形成されることこそ、私にとって一番必要なことなのだ。
つまりは、暇つぶしだ。
この暇つぶしの疑問のために、私は女に逢うのをやめようと思った。
そこで、睡眠を必要としない体質へと、自分で体質改善を試みた。
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