窓辺のヒヤシンス/m.qyi
窓辺のヒヤシンス
薔薇戦争が波打ち際に青いヒヤシンス騒乱を呼んでいた...
青い油絵具のような花弁が幾重にも重なっている戦争を見ながら
僕は君を話している
(みんな死んでいく、踏み躙られて)
なのに僕は君を相変わらず話している
僕と君は別の世界の二人なんだ。
薔薇戦争は終りを待たずにヒヤシンスの動乱を用意して、
油絵具の重たい花弁が十重二十重に重なりあっていくあの戦争を見て
誰もが呆然としていたのは当たり前だろう
(みんな死んでいくけれどもそのほうが自然なのかもしれない)
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