色づきはじめた紅葉のころ/北大路京介
そうと声をあげたくとも 近所迷惑になることは確実
ベランダのガラスは、思いっきり叩いたところで 割れそうもない。中に網みたいなのが入ってるガラス。
厚着をしてたわけではなく、
夜の冷え込みは殺人的で、
凍てつく寒さ。 刺さるような痛み。
寒さのせいか 睡魔のせいか 眠くなってきて
でも、「 寝たら死んじゃう! 寝たら死ぬ! 」 気合いで起き続けた
ベランダで 独り
ガタガタと震えながら 三角座りをしたまま うずくまってた
太陽が昇ったとき
朝が来たとき、、、
生きているって 素晴らしい! と
いま 生きている 奇跡に感謝を!
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