しんろちょうさしょ/ウデラコウ
 
きに かこうとおもったきぎょうのなまえは ひとつもうかばず
ほかのことばかり あまたをよぎりました

ちいさいころから なりたかったものたち

かいぞく おひめさま まほうつかい ちきゅうぼうえいたい ぴらみっどをみつけるひと

そんななまえばかりが うかんでは きえてゆきました

わたしは どこへ むかうのか
わたしは なにを するべきか

なにひとつ わからないし きまっていないのだと そのときはじめて しりました

それでも あのかんじのわるい おばさんは
おちゃをかたてに まいにち でんわを かけてくるので

わたしは しかたなしに いちばんしゅうしょくしたくて いちばんじぶんにはなれないものをかきました

しをかくひと

やくがくぶはじまっていらいだと おこられました




戻る   Point(2)