暖かなベッドにて/智哉
 
もはや抱き枕と化した
その暖かな身体を
今一度確かめるべく君を喚ぶ

嗚呼あの夜もそうだった
無性に鍋を喰いたくなり
君を喚んだんだ

僕は独りで眠れない
とりわけこんなに寒い夜は僕は独りで眠れない

君の名を呼んだ
君の名を詠んだ
暖かな電気毛布に包まれて

戻る   Point(2)